2017年12月26日火曜日

ちょうど、再始動。


父の葬儀を終え、その足で初顔合わせの稽古場へ。


そうなんです。
私、久しぶりに芝居をやることになりまして。
去年の夏以来、1年半ぶり。
初、シェイクスピア。

よろしければ是非是非いらして下さい^^!



JAM SESSION.13
『ヴェニスの商人』
作:W.シェイクスピア
演出:西沢栄治
飜訳:松岡和子

2018年 2月8日(木)〜 2月12日(月)
@求道会館(東京都指定有形文化財)

2/8  (木)      −     /  19:30
2/9  (金)  15:00  /  19:30
2/10(土)  14:00  /  18:00
2/11(日)  14:00  /  18:00
2/12(月)  14:00  /     −

前売・当日 ¥3000 【日時指定・全席自由】

チケットはこちらで承っております!
http://ticket.corich.jp/apply/88489/010/


さらなる詳細はまたおいおい。



是非お待ちしております!!




2017年12月25日月曜日

クリスマスに。

メリークリスマス。

メリーなクリスマスの日に、父の葬儀となりました。
雨上がりの晴天。父は体は燃え、この世からいなくなりました。
クリスチャンでもあった父にとってはこれ以上ない日ではなかろうか。

教会での葬儀となったわけですが、
この日の讃美歌はさすがにちょっと歌えなかったですねぇ~。

そして棺を閉じる直前、自分でも全く予期せず私、突然大きな声で泣いてしまいまして^^;
感情露わに泣くタイプではないと、自分ではそう思っていたのですが、
全然違いました^^;  新たな自分発見。いやはやお恥ずかしい^^;

しかしあの声、喉に負担なく楽に出たなぁ。喉が開くとはこういうことか。
こりゃ役者として生かさねば^^


父との想い出はたくさんあるわけですが、
大学4年の就職活動時代、遠く離れた北海道に住む父と久しぶりに会い、
「やりたいことをやりなさい」と言われたのもその中のひとつ。
それまであたりまえのように会社に就職してサラリーマンになると思い込んでいた自分が唐突に就職活動をやめ、役者を志すきっかけとなる大きな出来事でした。

お父さん、芝居をやらせてくれてありがとう。


あれから22年。
未だにたいして売れもせず苦労しているわけですが^^;

今だに毎日が幸せな日々です。
今だに明日への希望しかない。


お父さん、こんな素晴らしき哉人生を僕にくれてありがとうございました。


ではではお父さん。
See You Again!!





2017年12月20日水曜日

お疲れ様でした。

父が亡くなりました。
とても穏やかな最期でした。
とても優しい父でした。
お父さん、お疲れ様でした。



10年ほど前、少々若めの60代後半にアルツハイマーとなり、
だんだんと、だんだんと進行していきました。

風呂の入り方が分からなくなり、布団の敷き方が分からなくなり、服の着方が分からなくなり、、、
日々出来ないことが増えていきました。

ボケるとその人の本性が現れるとも言いますが、
そうなってからも本当に優しい父でした。

自分が分からなくなっていくもどかしさからか、恐怖からか、はたまた薬の影響からか、
時に暴力的になりそうな時もありましたが、そんな時はただひたすら自分をたたいていました。
我が家で飼う小さなワンコ(ミニチュアダックス)を理由もなく叩こうとしては、ギリギリで手を止め、そんな自分を必死で抑え、己と闘っている姿がとても心に残っています。

結局、息子の僕のことが分からなくなったあとも、いつもニコニコしていたような気がします。

3年半前から施設に入ることになったのですが、
その前後は歩くこと激しく。1日何万歩もひたすら歩き続けていました。
足の皮がめくれて血だらけになっても、施設の廊下をひたすら歩き続ける姿はなんとも言えず可哀そうでもありました。自分ではもうどうにも止められないのでしょう。
ベッドに拘束せざるを得ない時もありました。お父さん、ごめんなさい。


そして、母のこと。
父の様子がおかしくなってから、母はどんどん強く大きくなっていきました。
まずは施設に入るまでの間。7年間。その大変さは正直計り知れない。
僕は月に数度実家に帰るだけでしたが、母は毎日ですからねぇ。
父が施設に移ったあとも、週に2回、手作りの食べ物を食べさせに行っていました。
固形物から、だんだんとミキサー食へ。。
転々と、箱根の施設へ。曽我の病院へ。衣笠のホームへ。
3年半。往復数時間の道のりを車で300回以上。お母さんもお疲れ様でした。
幸い景色の良い海沿いの道のりのドライブを楽しんでいる感もありましたが^^


結果、この10年で、より父と母の、優しさと大きさと明るさを知る機会ともなりました。


父が亡くなる前の数日間。
僕も昼夜父と一緒にいることができました。

点滴も入らず、水分も食料も摂れなくなってすでに10日以上。
日付が変わり12月20日明け方。
さっきまで呼吸をしていた父。
ついウトウトしてしまった30分後、気づいたら父はもう息をしていませんでした。

静かに。苦しまず。

苦しまないで良かった。


お父さん、お疲れ様でした。