近所にボロボロの猫がいるんです。
赤っぽくなった皮膚が見えてしまっているような、
濡れそぼって毛がハリガネのように細くまとまってしまっているような、
そんなボロっボロの野良猫です。
「触るな危険」的オーラ満載。
いつの頃からか近所の米屋の軒下に居を構えました。
気づけばいつもそこにいる。
いつもそこにいるのでいつしか親しみがわき、
我が家では「ボロボロさん」と呼ぶようになりました。
だいたい香箱を組んでガラス戸の外から米屋の中を一心不乱に見つめて過ごしています。
米屋の主人には圧倒的に従順。完璧な信頼関係ができあがっています。
店の中に入ることはありません。
たとえドアが全開でも、ラインの外からずっと中を見つめて過ごしています。
その姿が健気で愛おしい。
そんなボロボロさんを見かけるようになってかれこれ2年くらいになるでしょうか。
通りかかるたびに「お、今日もおるおる。」というのが日課。
たまに向かいの駐車場にいたり、隣の家の玄関の軒下にいたり、
でも基本は米屋の軒下にいます。行動範囲は狭い。
たまにいなくなる時もありますが、数日以内には再び米屋の軒下に戻ってきます。
そしてひたすら香箱を組んでいます。
そのボロボロさんをここ2週間ほど見かけない。ちと長い。
ボロボロの野良猫なので、いなくなったところでと思いきや、
えらく心がざわつきます^^;
どこに行ってしまったのか。もういなくなってしまったのか。。
おそらくこの辺りの人たちもなんとなく落ち着かず気にしているに違いない。
いなくなって感じるその喪失感が思ったより大きい。
もう戻ってこないのかなぁ。。。
と思ってたら、戻ってきた!!
ホッと一息一安心☆
いつまでたっても相変わらずボロボロです。